ダンボールコンポストを上手に使うためにはちょっとしたコツがあります。慣れれば簡単なことですから、なんども確かめながらノウハウを身につけてください。
ゴミを投入方法
1日500gが適量です。目安は三角ポット一杯分ぐらい。もしこれ以上の量を投入する場合は翌日の投入量を減らすなど必要。できる限り、細かく切り砕いたほうが分解が進みます。投入後は良くかき混ぜてください。 攪拌はゴミ投入毎に全体をかき混ぜること。投入しない日でも1回はかき混ぜてください。
温度について
生ゴミを入れ始めてから、2週間程度で温度が上昇します。生ゴミの量が多いと温度が40℃前後の発熱をします。発熱の原因は微生物の活動する体温。ですから、温度上昇は分解が進んでいる証拠ともいえます。 ただ、温度上昇が高ければ分解が大幅に進むというものでもありません。温度が高すぎて発酵臭が強くなったり、土の乾燥が速くなったりしますのでほどほどに。とはいいつつも初めて温度が上がっていくのは面白いのでとことんこだわっても構いません。ちなみに、我家のコンポストは70度以上の発熱を体験したことがあります。 温度上昇させる場合、高カロリー、高タンパクのものを入れるといいみたいです。天ぷら油などの廃油は温度上昇に貢献します。
水分について
ダンボールコンポストの水分の量は少し湿っている程度。お庭などの土の湿り具合と同程度です。水分量が多くなると発酵臭が強くなるので、ピートモスなどを追加して湿度を下げてください。ダンボールコンポストでのにおいの失敗は水分量が多すぎる場合がほとんどです。また、乾燥が強いと発酵が進みません。とはいえ、臭いが出にくいので初心者の方は乾燥気味で進めて、水分を少しずつ補給しながら様子を見ていくのがオススメです。
分解できないもの
貝殻、骨など硬いものは分解が出来ません。また、たまねぎの外側の皮(茶色い部分)も分解が出来ません。
防虫対策
基本的には予防することがベストです。ダンボールコンポストには常に洗濯ネットかダンボールの蓋をかぶせておくと良いでしょう。また、生ゴミは蠅などが卵を産む前にすぐにコンポストに投入してください。 虫が発生した場合は、温度を上昇させることである程度は減らすことが出来ますが、根本的な解決は難しいのでそこで中止したほうが良いでしょう。
投入期間
一般的には3ヶ月ですが、初心者の場合は2ヶ月程度が良いでしょう。目安は土にだまが多くなりゴロゴロしてきます。また、温度上昇も緩やかになります。 発酵が終わったダンボールコンポストはベランダなどに移動し、熟成をさせます。3日に一回程度攪拌し中の分解が終わってないゴミを完全に分解させます。それを2週間程度続けたらあとはそのままで保管。約一ヶ月で堆肥として使用できます。
堆肥としての使用
生ゴミ堆肥は栄養価も高いのですが、人間の食べ物ですので塩分なども高くなっているようです。ガーデニングなどで使用する場合には普通の土に2割程度を混入する感覚で使ってください。